バイオリンを独学で練習している話
はじめに
バイオリンを始めて2年半が経った。
最初は安いエレキバイオリンで練習していたが、Gligaのアコースティックバイオリンを買ってから楽しさが倍増して、楽しさから練習量が増えた結果段々と弾ける曲が増えてきた。
ふと、他の人はどんな感じで楽しんでいるのかと思って検索してみたが、あまり新しい記事は見つからなかったので、自分の事を書くことにした。
1. 独学における目標と成果
独学について
小学生までピアノの個人レッスンは受けており楽譜はある程度読めるが、フロントエンドエンジニアおじさんをやっているので平日の練習時間があまり取れない。
音楽教室に通うか悩んだが、レッスンを受講しても受講中の30-45分内に習ったことがすぐできるようになるわけではなく、反復練習できる環境でなければメリットがなさそうだったので独学で習得することにした。
時間が許す人はレッスンを受けたほうが上達するだろうし、何より独学では得ることのできない「講師という識者に相談できる」権限を得られるので、絶対にこちらのほうがいい。。。と思う。 ただ、個人レッスンだとおそらく月額 10000 - 15000円 ぐらいの費用がかかり、練習や受講をスキップすると後ろめたい気持ちにどんどんなっていくと思うので、継続的にレッスンに参加できる人しか健全な精神で受講できないとも思う。(後、夏の暑い時期に外に出たら死んでしまうから出歩きたくない。)
自分は仕事が忙しいとスキップしなければならないし、平日毎日練習できる保証もないので諦めました。オンラインレッスンなら良いんだろうか。。。。
ちなみに、40年近くフラメンコギターをやっている父いわく独学ではどこかで限界が来るので、講師について習えとのこと。
目標設定と成果
大体これぐらいできると良いなという形で毎年の目標を定めていた。
結果としては途中遅延もあったがオンスケで進んでいる。
予想 | 目標 | 成果 |
---|---|---|
1年目 | 1st ポジションのみである程度弾けるようになる | 1年目で達成 |
2年目 | 2nd, 3rd ポジション / ビブラートができるようになる | 2年目は不達。3年目で達成 |
3年目 | 4th,5thポジション / 和音ができるようになる | 残りは和音のみ |
死ぬまでに | シベリウスのバイオリン協奏曲op.47が弾ける |
2. 経過観察と振り返り
2年半の間にやってきたことと、上達具合を振り返る。
1年目
Amazonでエレキバイオリンセットを購入して、TheMioQチャンネルの独学動画に従いつつ練習を始めた。
独学動画を見終わった状態では1stポジションも覚束ない状態だったが、カノンが弾けるようになりたかったのでひたすら練習した。
バイオリン自体が目新しく、毎日練習することも苦にならなかったが、エレキバイオリンは重くて30分も練習すると顎が痛くなった。
この時期利用していたFOMの肩当ては高さが足りずにバイオリンが安定しない状態でずっと練習していたが、こういうものだと思っていた。
その後、できることを増やそうと思い、篠崎バイオリン教本1巻をやってみたが曲が簡単過ぎて面白みも感じられず、Musescore にある曲は難しすぎるといった状態で、あまり楽しくない状態だった。
この年で身についたのは 1st ポジションだけだった。
2年目
1stポジションの4の指がようやく使えるようになったのに気を良くして、ビブラートの練習を始めた。
ただし、当時は気がついていなかったが肩当てのせいで、ビブラートをかけようとすると楽器がぐらついてうまくかけれなかった。
うまくできないのは自分がちゃんとビブラートがかけれていないからだと思っていた。
その後もうまく行かず、上達が見られないので半年ほど全く触らない日が続いた。(この間、キーボードを作ったり3Dプリントを作っていた)
この年で身についたのは、1stポジションの4の指だった。
3年目
転機が訪れたのは、この年からだった。
帰省した際、楽器好きの父が10年以上前に1万円で買ったアコースティックバイオリンが実家にあったので触ってみた。
初めてのアコースティックバイオリンはとても軽く、綺麗な音が出ることに驚き、エレキバイオリンよりも格段に良いものだったのでやる気が再燃し、持ち帰り練習を再開した。
やる気が向上した効果だったのかはわからないが、葉加瀬太郎の「冷静と情熱のあいだ」をひたすら練習していたら、ポジション移動と 2nd, 3rdポジションを習得していた。
その後も練習を続けていたら、ある程度の曲が弾けるようになってきたので、20年間ずっとピアノをやっている後輩とスタジオで合わせてみようという話になった。
まともなケースは持っていなかったので、新宿のクロサワバイオリンでハードケースを選ぶことにした。
店につきケースを選んだところで、ふと適切に調整されたバイオリンがどういうものか気になったので、興味本位でいくつか試奏させてもらったのだが、
どれもとても弦楽器らしく鳴り、今まで使っていたものは何だったのかという気持ちになってしまった。負けである。
気づいたときには GligaのGama II とセットの弓が、最初に選んだケースに入った状態で支払いをしていた。
しばらく自分の満足する楽器で練習をする幸せを味わっていたのだが、ある時、ついでに良い肩当てに変えようと思いKunのVoceに変えた。
これが大当たりで、Voceは足の高さが高いパーツが使われており、ちゃんと顎と肩で本体を固定して弾けるようになった。
試しにビブラートをかけてみたところいつもと感触が違った。しばらくビブラートの練習をしていたらちゃんとかけれるようになった。
ビブラートができなかった理由は、肩当てが体にあっていなかったためだった。
ビブラートがかけれるようになってからは、クラシック曲に興味が出始めた。というのも、バイオリンのために作られた曲を弾いていると妙に弾きやすくて気持ちが良い。
なおかつ古典落語みたいに色々な奏者が同じ曲をアルバムで出しているので教材には事欠かない。
そんな中、シベリウスのバイオリン協奏曲が弾きたくなり、楽譜を買うも見事に撃沈。今はドヴォルザークの4つのロマンティックな小品をメインにその他の曲や音階練習本で粛々と練習しているのが現状である。
粛々と練習を進めていたら、5th - 6th も弾けるようになっていた。
半年で身についたのは、2nd - 6thポジションとビブラートだった。
経過からの振り返り
独学で始める場合は、Amazonで安いセットを買わずに、楽器店で20万ぐらい払って最初から気に入った音の出る楽器で練習できる方が楽しいし、遠回りせずに色々なものを習得できると思う。 特に、気兼ねなく調整や修理を依頼できる店があるのは大事。
自分のように大人から趣味で始めるのであれば、十分支払える値段だと思うので最初にガツッと払ったほうが楽しめる期間が長くて良いのではないかと思う。子供の場合はレンタルのオンボロでも十分な気はする。
3. 覚えようと思ったきっかけ
Skyrmやゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドを楽しんでいた当時、Lindsey Stirlingの動画を見て弦楽器は楽しそうだなと思ったのが始まりだった。
弦楽器はチェロ奏者のゴーティエ・カプソンが好きでよく聞いていたので、最初はチェロを検討していたのだがチェロは大きくて値段も高いので、バイオリンにした。
Lindsey Stirling
Skyrim - Lindsey Stirling & Peter Hollens
Zelda Medley - Lindsey Stirling
4. 独学用コンテンツ
独学に利用した様々なコンテンツを紹介する。
Youtube
Youtube には独学用のコンテンツをアップロードしてくれているバイオリン講師の方が沢山いる。
そのうち自分が利用していたチャンネルを紹介する。
TheMioQチャンネル (独学シリーズ)
TheMioQチャンネルは米国在住のバイオリン講師の方が初心者向けに独学動画を投稿してくれている。
独学を始めるにあたって必要な機材の種類や選定方法から弾き方まで解説してくれており、初期導入でとても役に立つ。
山本英二チャンネル
滋賀県のバイオリン教室の経営をされている方のチャンネルで、篠崎バイオリン教本の全曲演奏をアップロードされておりとても参考になった。
数あるビブラート解説動画はあったが、初心者が一番わかりやすく指の動きと感覚が理解できるのはこの動画のおかげだと思う。
教本
教本として購入したものを列挙する。こうやって見るとあまり買っていない?
楽譜
MuseScoreはどこかの誰かが作った楽譜なので、きちんとした曲が弾きたくなって楽譜を買った。
表紙 | タイトル | コメント |
---|---|---|
葉加瀬太郎 スウィートメロディーズ | 1stポジションしか弾けない時に、「冷静と情熱のあいだ」「アナザースカイ」が弾きたくなり購入。 指譜を見てひたすら練習していたら気がついたら3rdポジションが弾けるようになっていたのである意味教本。同名のアルバムの楽譜なので、原曲を聞いてひたすら練習するというのを繰り返していた。以降、購入する楽譜は全て原曲と同一なのだと思い込んだ原因でもある。 |
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ヴァイオリンで弾けたらカッコイイ曲あつめました。 | ある程度弾けるようになってきたので、CDもついているし練習にちょうどよいだろうと思って買ってみた。 前述の思い込みから、全て原曲が載っていると思って購入するもそれは間違いで、全て編曲されており間奏部分は全てカットされていた。多分イベント用なのだろう。 |
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ヴァイオリンで弾く! 人気アニソン・ヒッツ | 「シュガーソングとビターステップ」が弾きたくて購入した。今回は前回の教訓があったので、編曲されていることも、CDが伴奏しかないことも理解して買ったが、やはり編曲されているため物足りないことには変わりがなかった。 | |
シベリウス: バイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 | 偶然聞いてとてもかっこいいじゃんこれ。と思って銀座のヤマハに行き買ったものの、難しくて未だに弾けない曲。 死ぬまでには弾けるようになりたい。 |
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ドヴォルジャーク: 4つのロマンティックな小品 Op.75 | 三浦文彰のアルバム「ツィゴイネルワイゼン~名曲コレクション」を聞いて弾いてみたくなり、銀座のヤマハに行き買った。 1楽章は弾けるようになった。 |
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独奏と二重奏 上 | 練習曲として簡単なものから、難しいものまで載っている。 弾きたい曲を探すにはちょうどよいのではなかろうか。 |
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独奏と二重奏 下 | 同上 |
5. 使用機材
楽器
本体
本体 | 詳細 | 補足 |
---|---|---|
Cecilio 4/4CEVN-2Y | 最初に買った本体。とても安いがとても重い。エレキのため音が小さい。 | |
不明 | 父親が数十年前に1万円で購入したアコースティックバイオリン。エレキバイオリンしか知らない自分としてはとても軽くて良い音がなることにびっくりした。ただ、D線のソ付近で本体がビビリ音?がするのが気に入らなかった。 | |
Gliga GAMA2 | ルーマニアのGliga工房のもの。ケースを買いにいった時に試奏して衝動買いした。 |
弓
本体 | 詳細 |
---|---|
Cecillio の弓 | セットの弓。とても硬い。 |
Bondix コンポジットカーボンボウ | カーボンボウが欲しくて買ったが硬い。 |
SFORZAND の弓 | 台湾製のブラジルウッドの弓。Gliga Gama2を買ったときのセット。 |
肩当て
本体 | 詳細 | 補足 |
---|---|---|
Fom | ビブラートができない原因だった。 | |
Kun Voce | 高さが高く、がっちり固定できるようになったのでビブラートができるようになった。 |
アプリ
Musescore
楽譜共有SNS。
Newzik
iPadPro で利用できる、PDFファイルを取り込んで ApplePencil で書き込めるアプリ。
Let's split を無線化して1年経ったので、少し設定を変えてみた話
Let's SplitをBLE化して、BMPの開発者のqmk_firmwareリポジトリににPRをマージしてもらってから1年がたった。
あれからエネループ3本で動作検証等をしたりして、全然記事にも書いていなかったけど、今回久々にファームを焼いたので記録を残しておく。
インターバルの設定
自宅のきれいな電波状態でも少し遅延を感じていたので、MAX_INTERVALを60まで下げた。チャタリングはしないので、BLE_HID_SLAVE_LATENCYは10のままで一旦で様子見する。
#define BLE_NUS_MIN_INTERVAL 30 #define BLE_NUS_MAX_INTERVAL 60 #define BLE_HID_MAX_INTERVAL 60 #define BLE_HID_SLAVE_LATENCY 10
環境構築
- 環境導入
- git clone -b nrf52 https://github.com/sekigon-gonnoc/qmk_firmware.git ble_micro_pro
- NRF_SDKを追加
- .zshrcにpathを追加
- tmk-coreのnrf.mkのusb_serialをusb-serialに変換
- python2.7系切り替え
- pyenv install 2.7.16
- pyenv local 2.7.16
- pip install urfutil
書き込み
make コマンドから書き込みまで実行する場合。基本的に全てこれで良い。 リセット状態(BOOT, GNDショート状態)でケーブルを差し込まないと、後述のリセット失敗の状態になる。
$ make lets_split_ble/master:hidekingerz:nrfutil $ make lets_split_ble/slave:hidekingerz:nrfutil
nrfutilツールで、シリアル番号指定で書き込むこともできる。
$ nrfutil dfu usb-serial -pkg lets_split_ble_master_hidekingerz.zip -snr DFEF72A24520 $ system_profiler SPUSBDataType Extra Operating Current (mA): 0 Nordic Semiconductor Open DFU Bootloader: Product ID: 0x521f Vendor ID: 0x1915 (Nordic Semiconductor ASA) Version: 1.00 Serial Number: DFEF72A24520 Speed: Up to 12 Mb/s Manufacturer: Nordic Semiconductor Location ID: 0x14310000 / 29 Current Available (mA): 500 Current Required (mA): 500 Extra Operating Current (mA): 0
リセットに失敗している場合の表示
リセット状態(BOOT, GNDをショート状態)でケーブルを差し込まないと、Nordicのチップとしてではなく書き込んだファームウェアとして認識されるため、nrf-utilで書き込もうとすると下記のエラーメッセージになる。
$ system_profiler SPUSBDataType nRF52 USB Demo: Product ID: 0x6060 Vendor ID: 0xfeed Version: 1.00 Serial Number: 000000000000 Speed: Up to 12 Mb/s Manufacturer: Nordic Semiconductor Location ID: 0x14210000 / 33 Current Available (mA): 500 Current Required (mA): 500 Extra Operating Current (mA): 0 Programming Started 2019-11-24 16:51:12,851 No trigger interface found for device with serial number: 000000000000, Product ID: 0x6060 and Vendor ID: 0xFEED Traceback (most recent call last): File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/bin/nrfutil", line 11, in <module> load_entry_point('nrfutil==5.2.0', 'console_scripts', 'nrfutil')() File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/click/core.py", line 764, in __call__ return self.main(*args, **kwargs) File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/click/core.py", line 717, in main rv = self.invoke(ctx) File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/click/core.py", line 1137, in invoke return _process_result(sub_ctx.command.invoke(sub_ctx)) File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/click/core.py", line 1137, in invoke return _process_result(sub_ctx.command.invoke(sub_ctx)) File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/click/core.py", line 956, in invoke return ctx.invoke(self.callback, **ctx.params) File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/click/core.py", line 555, in invoke return callback(*args, **kwargs) File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/nordicsemi/__main__.py", line 1001, in usb_serial timeout) File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/nordicsemi/__main__.py", line 956, in do_serial dfu.dfu_send_images() File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/nordicsemi/dfu/dfu.py", line 129, in dfu_send_images self._dfu_send_image(self.manifest.application) File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/nordicsemi/dfu/dfu.py", line 90, in _dfu_send_image self.dfu_transport.open() File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/nordicsemi/dfu/dfu_transport_serial.py", line 217, in open self.__get_mtu() File "/Users/exthirix/.pyenv/versions/2.7.16/lib/python2.7/site-packages/nordicsemi/dfu/dfu_transport_serial.py", line 366, in __get_mtu self.mtu = struct.unpack('<H', bytearray(response))[0] TypeError: 'NoneType' object is not iterable make[1]: *** [nrfutil] Error 1 make: *** [lets_split_ble/master:nrfutil] Error 1
Sidecar+TrueToneを使うと、画面の白いコンポーネントがおかしくなる話
Sidecarの登場により、ほぼ無線化できた話
BLE Micro ProによるLet's Splitの無線化や、Catalinarリリースによるディスプレイの無線化ができるようになったことで、ここ一年で自宅環境のコードレス化が進んだ。
Sidecarの使い始めは3Dプリンタで作成したiPadPro用のスタンドを使っていたのだが、横に並べると机の上を横に占領してしまいうっとおしかったので、Amazonでスタンドを買って縦にあらべて使用している。
最近、15.6インチの4Kモバイルディスプレイも出ており、このスタンドにギリギリハマる製品もあるようなので、画面サイズが足りなく感じてきたら、買い足しても良いかもしれない。
でも、USB-C PDのついたウルトラワイドディスプレイを買うのが一番良さそうだなぁ。
ダヴィンチJr 1.0A Pro のレーザーモジュールを購入した話
今年の4月に3Dプリンタを買い替えた。 hidekingerz.hatenablog.com
レーザーモジュールを追加で購入するとレーザー刻印できるモデルなのだが、モジュールが在庫切れでずっと購入できなかったのだが、夏頃に入荷すると聞いておりずっと待っていた。 先日ようやく入荷したので購入。本記事でレビューを行う。
レーザーモジュールの取り付け方
da Vinci Jr. 1.0A Laser Engraver Module Installation and Introduction
なお、この動画内で紹介されているガイド紙の所在が不明なため、xyzprinting 様にて台湾の本社?に確認頂いている最中。
印刷
アプリとしては XYZengraver を使うわけだが、刻印のモードとしてはベクターとラスターの2つがある。 今回試したのはラスターだが、初期値で十分綺麗に印刷できた。
ProCreateで作成したロゴを3cm四方のサイズにして印刷してみた。大体15分ぐらいで印刷が終わる。 0.5mm ぐらい削れるのでちょうどよい。
注意点としては「刻印=焼きつけ」なので結構匂いがでるのと、終わったあと触るとススがつくので綺麗に拭き取る必要がある事に注意。 あと、A4用紙は焼き切られて穴が空いたw
位置決めの方法
- 本番の材木に刻印する前に、A4用紙を適当に切り、木材の大きさにケガキしておいて実際に印刷をかける。
- 紙に刻印されるので、問題なければケガキの上に木材を置いて本番の刻印を開始する。
このとき、下記のなぎ倒される問題が発生するので、回避すること。
Bug or Spec? により厚みのある刻印対象がなぎ倒される問題。
バグなのか仕様なのかよくわからないのだが、ヘッドが低位置にある状態で印刷を開始すると、そのままの高さでプリントベッドの中央に移動してキャリブレーションを行う動作をする。
これにより、革とか紙とか薄いものを印刷する場合は影響ないのだけれど、木材のようにある程度厚みがあるものを設置していると、移動時に軒並みなぎ倒される。
主に低位置で印刷が開始するケースとしては以下の通り。
- プリント位置をチェックするためにA4用紙に試しで印刷。
- 位置を把握したため、刻印をキャンセル。(ヘッドが低位置となる)
- ベッドに木材を設置。
- 本番の印刷を開始。
- キャリブレーションにより、なぎ倒される。試し印刷でセットした位置決めの紙も合わせてなぎ倒される。。。
という動きをすることがわかった。
このため、3のタイミングでヘッドのZ位置を筐体の半分以上、上に移動することで状況が回避できる。
いつかファームウェアをアップデートすると直るといいなぁ。
総評
位置決めの面倒さはあるが、正確に利用するためにはケガキを利用すればキレイに刻印できるので実用上問題ないレベル。 ソフトウェアも複雑なものではなく、初期値で十分にキレイな刻印ができるため、とても気に入った。
アタッチメントの交換もすぐにできるので、別にレーザー刻印機を買うよりも便利だと思う。
耳栓(WH-1000XM3)を買ってもらった話
誕生日プレゼントにSONY WH-1000XM3を買ってもらった。
実際に開封してから数時間使っただけで良さがわかる、とてもオススメできる製品だった。
開封の儀
箱から取り出すと専用ポーチに本体が入っていた。アプリを入れてからBluetooth接続すれば設定完了。
ファームアップの後にアナウンス音声を転送するので少し時間はかかったけれどもすぐに使えた。
アプリ
ユーザの4つ(停止・歩き・走り・電車)の動きに合わせてNCの設定を設定できる。オートキャリブレーション機能もあり、アプリまたは本体のボタンから調整できる。良く出来てる。
面白かったのが音が聞こえる方向を調整することができる機能。ただ、これは誰が設定するのだろう?ノーマルかフロント以外に左右の後ろが設定できるのだけれど。。。
使用した感想
装着感
SONYかつ折りたたみかつぴったりフィットなので、SONY MDR-7506を思い出したが、一言で言うと自然な感じだった。
AKGのK702より段違いで装着感が良い。クッションがしっかりしているので装着していることを忘れてしまう感じ。AKGはこれを見習うべき。
音
フラットでどの楽器の音も聞こえる。好みだけれど、イコライザでBRIGHTを選ぶとちょうどよいかもしれない。
ノイズキャンセリング
これはすごかった。基本的に家のノイズは全部消えた。24時間つけていたい気持ちになる。
眼の前でPS4のDIVISION2の銃撃戦が行われている状態で装着してみたが、うるさくなくて豆鉄砲がピスピス飛んでいるような音まで下がった。
明日の通勤の電車と仕事中に使ってみて効果を体感しようと思う。