キースイッチをホットスワップできるNyquistを組み立てた話
haru-akeさんからCherryMX軸であれば、Mil-Maxから出ているソケットでHoltiteの代わりにできると聞いたので、Nyquistのキースイッチをホットスワップできるようにした。
もう少し早めにできると思っていたのだけど、仕事が繁忙期になったためあまり進まず。。。
結局1ヶ月かかって、キースイッチがホットスワップできるNyquistを作った。
なお、Nyquistは2set用意しており、それぞれ異なるProMicroのモゲ対策を採用する。
今回作成したものはグルーガンで固定する形にしている。次回はHelixで採用されているスプリングピンヘッダを利用して、Nyquistに組み込んでみる事にした。
結果として問題なく作れたので、ナレッジを以下に残す。
ビルドログ
Nyquist · Keebio Documentation
Mill-Maxソケット
Nyquistの場合、キースイッチが60個あるため、ソケット自体は120個必要。
Holtiteの場合は、PCBソケットに圧着して実装したが、このソケットはPCBにはんだ付けして利用する。このソケットを利用する最大の利点は以下の2点。
- CherryMXのスイッチであれば利用可能
- PCBのスルーホールの径を変更する必要が無い
- 1個あたりのソケットの価格がHoltiteソケットと比べて10円安い
完璧なように見えるが、コントローラーまではホットスワップ対応はできないので、ProMicroのもげる問題に対しては別途対策が必要である。
なお、余談にはなるが通常のErgodoxのPCBでもこのソケットは利用できた。
ProMicroのモゲ対策
方法としては大まかに3種類ある。今回採用したのは2番目。次回は3番目を採用する。
- 基版に対して素直にはんだで実装し、コネクタ部分をグルーガンで固定する
- ProMicroをはんだで実装しなくて良いように、ソケットを利用する。
- ProMicroをはんだで実装しなくて良いように、スプリングピンヘッダを利用する。
ProMicroの干渉対策
Mill-Maxソケットを実装すると、基板から少し飛び出るのでNyquistのケース付属のスペーサーでは干渉してしまう。
このため、11mmのスペーサーを別途購入し取り付ければ良い。