人生の暇潰し

暇つぶしの記録

QNAPのNASを導入した話

写真データのバックアップは、ESXi上に作成したファイルサーバで単純なファイル保管を行っていたのだが、QNAPのNASが高機能低下価格なので買ってみた。
今回は、NASの導入にあたって感じたメリット・デメリットの所感を書く。

TS-231P & WD RED 4TBx2 の構成か、TS-451P & WD RED 3TBx4 の構成化最後まで迷ったが、設計してみると4TBを分割したボリュームがちょうどよいサイズだったのでいまいまは良かったはず。
5年後ぐらいに見直しをかけようかな。

買ったもの

TS-231P

今回、導入にあたって4ベイか2ベイで悩んでいたのだがちょうどタイムセールで3000円オフになった間があったので2ベイを買った。 ボリュームが複数作れるので特に問題はないが、欲を言えばストレージプールを複数作って完全にESXiのデータストアとファイルサーバを分離したいという思がある人は選択肢は4ベイ以上になる。

WesternDigital の NAS用4TBディスク x2

定番らしいのでこれを買った。

GS108E-300JPS

NASの接続に現在の5ポートのギガハブではポートが足りなかったので、8ポートのものに増設するために購入した。 VLANが切れるモデルのため、あとでNW設計を見直して綺麗にNWを分割したい。

メリット/デメリット

メリット

機器の設定だが、ある程度広く浅いストレージ周りのリテラシーがあれば、特にマニュアルを見ることもなくWebポチで設定できるのも良かった。正直Linuxサーバでファイルサーバ作るよりも、この製品買うほうが良い。

  • ファイルサーバとしての使いやすさ
    • 動作スピードは問題ない
    • SMB/AFP/NFSで接続できたり、iSCSI LUN が作れたりする。
    • AppleのTimeMachineサーバになれる
    • 2ポートでアグリゲーションできる
      • ただし、方式によっては対向スイッチでLACP等のプロトコルに対応している必要がある。
  • ファイルの健全性担保
    • ウィルスチェックのジョブが作れる。
    • マルウェアチェックのジョブが作れる。
  • NAS自体のバックアップ
  • 監視
    • QNAPアカウントとIFTTTを紐付けることができるので、ストレージの監視をIFTTTで利用できるサービスで行うことができる。
      • iPhoneに通知させることができるので便利。
  • スナップショットが取れる
    • 今回はディスクサイズの関係で利用していないが、スナップショットが作れるのでもし誤ってファイルを消してしまったとしても復元できる。

デメリット

  • 一番最初に作成するボリュームがシステム領域になる模様
    • デメリットと言うよりは単純なマニュアルの説明不足。この仕様を知っていれば、最初のボリュームは最小で切って、本番利用するボリュームは綺麗にできたものを。。。
  • メモリが1Gでは足りないシーンがある。
    • ウィルスチェック系の処理を走らせると、どうしてもメモリ使用率が上昇する。足りない人はメモリを追加したほうがいいかもしれない。
  • マウントポイント名が後から変更できない
    • ボリュームを作成してから、その上にFileStationでマウントポイントを作成するのだが、一度作成したマウントポイントの名前を変更する方法が見つからなかった。一度Backupというポイントを作成し、ファイルを置いてからよくよく考えるとBackupじゃなくてDataだよな変更しよと思い至っても、変更する方法を見つけることができなかった。おそらく新規・削除で対応するのだろう。不便だった。。。
    • 後から見つかった。FileStationで共有フォルダを作るものとばかり思っていたが、大本の管理はコントロールセンターの共有フォルダだった。(機能が多すぎて見つけられなかった。。。)
  • リアルタイムトランスコードできない
    • なので、スマホで再生する際は結構ギリギリ。録画後にmp4に圧縮するかなぁ。。

セットアップ時のメモ

今回は3.6TBの内訳を以下の構成にした。限界までボリュームにはファイルを置く設計したので、スナップショットは作れない。

ストレージプール ボリューム 容量 利用用途
Pool1 File 1TB ファイル置き場
TV 1.5TB 録画ファイル置き場
TimeMachine 750GB Macのバックアップ
アサイ 350GB 何かあったとき用

Adobe Lightroomの注意点

今まで知らなかったのだが、AdobeLightroomはカタログファイルだけはNAS上に置くことができない仕様だった。 このため、以下のように棲み分けている。

対象ファイル NAS保管 保管方法
カタログファイル NG TimeMachine
スマートプレビューファイル OK NAS
プレビューファイル OK NAS
写真データ OK NAS

DLNAで、Bravia経由でTSファイルが再生できなくなった。

原因はまだわかっていないが、TSファイルを再生しようとすると対応していません。と再生を拒否されてしまう。 これは、録画サーバのubuntuDLNAを作ってやれば解決できるが。。。