キースイッチをホットスワップできるLet's Splitを組み立てた話
会社の先輩がHoltite ソケット(8134-HC-8P2 or 8134-HC-8P3) が利用できる用にLet's SplitのPCBを改修したので1セット作ってみた。 キースイッチをホットスワップできるようになるので気分によってCherry青軸のようなクリッキーなキーや、ZealのようなTacticleスイッチを差し替えて使えるようになるので、非常に気分屋さんにはマッチすると思う。
ただしソケットをしっかりはんだで密着させている訳ではないので、剛性は下がっているはずだ。
今まではキーボードを作るたびにキースイッチをはんだ付けして固定していたので、ちょっと違うスイッチを使ってみたいときは1セット丸々作らなければならなかったが今後はLet's Splitであればキースイッチを差し替えて利用できるようになった。素晴らしい。
なお、該当のPCBやケースのデータはリポジトリに、作り方はビルドログこちらに纏まっている。
リポジトリとビルドログ
リポジトリ
ビルドログ
Let's Split Build Log · GitHub
Holtiteソケットとは
写真のようにソケットをPCBに圧着して、キースイッチやピンヘッダの脚が差し込めるようになる。 実装時の注意点は、スルーホールを突き抜けた際に、部品が曲がってしまうこと。
今回のキースイッチ
前回通常のLet's Splitに取り付けていた以下のスイッチを、はんだを剥がして再利用した。
[Pre-Order] R7 Purple Zealio Switches (Tactile)zealpc.net
- CherryMX互換のGateron社別注のキースイッチ。65gを購入。
- 押し心地は非常に滑らかで良いのだが、Gateron社が作っているだけあって、初回からチャタリングするスイッチがあったりと精度はあまりよくない。
- でも紫色だし、キースイッチは交換すればよいだけだから気長に付き合っていける人はいいと思う。
完成に至るまで
作り始める
まずはHoltiteソケットまでつけ終わったら、ProMicroも差し込んで動作テストを行う。Holtiteソケットはとても小さいので、先がきゅっとなっているピンセットは必須。
ケースにはめ込む
裏から見るとこのような形。綺麗。
完成
完成。