AKG K702のラバーループを大変な思いをしつつ交換した話
今回は AKG K702 の弛みきったゴム製品を交換する話。
結果的にグリルパーツが届くまでに2ヶ月待ちなので、完全に完了しているわけではないのだけど一旦記事にする。
背景
個人的にK702はMassdropの別注モデル(K7XX)を買ってしまうぐらい気に入っており、今まで使っていたヘッドホンの中で利用年月は最長になる。
そんなK702のヘッドバンドとイヤードライバーをいい感じに保持してくれるラバーループだが、ただのヘアゴムみたいなパーツなのでさすがにダルンダルンに伸び切ってしまった。
今回はこの伸び切ってしまったゴムパーツを交換して、購入当初の素晴らしいフィット感を取り戻すことを目的とする。
交換部材
ラバーループ
e-earphoneで手に入るので、ラバーループを2つを購入する。
たぶんこれは純正品じゃないけど使用には問題ない。
グリッドカバー
取り寄せには2ヶ月かかるがe-earphoneで手に入るので、後述の硬すぎて外れない問題を引いたときにはもしものときに備えて購入しておくのが良い。
自分はまったく外れなかったので、ラジオペンチで無理やり引き剥がした。
なお、グリッドカバーは日本だとここで取り寄せるか、どこからかジャンク品を手に入れてくるしかなさそう。 www.e-earphone.jp
分解交換
使用した工具
- 意味のあったもの
- アロンアルファ
- ヘラ
- 意味がなかったもの
- 時計の裏蓋外し
- ピンセット
トピック
サポート資料
部品8グリル取り外し
最も難関な作業だった。
ダイソーの時計の裏蓋外しセットを購入したものの、穴の大きさよりもビットが大きく入らずに使えなかったし、グリルが固くて取り外せずピンセットは曲がってしまった。
なお、ピンセットを利用した失敗具体的には以下の2パターンである。
- ピンセットが曲がる
- ピンセットが曲がりつつ、グリルの穴が耐えきれれず切れる
比較対象としてK7XXはピンセットを差し込んでひねれば簡単に外れたのだけど、K702はまったく外れなかった。筐体差なのか微妙なバージョンアップなのかは不明。
一度メンテナンス自体を諦めたのだけれど、e-earphoneでパーツを取り寄せられることに気がついたので、新しくパーツを購入すればいいやと思いドライバーで穴開けて無理やりラジオペンチで外した。
部品9の抜き出し
接着剤で固着されてはいないが、両サイドを強くつまんでヘラを用いながら引き出すことになる。
自分の筐体は右側の部分がイヤードライバーから中々外れずに慎重に外した。また、miniXLRケーブルを差し込むパーツが付いている側は結線されているので千切れないようにゆっくりと引き抜く。
部品3と7の取り外し
これは接着剤で固着されているので、部品が破壊されることを覚悟をもって結構な力を入れて引き剥がず。
これもヘラがないと外れないので気合を入れつつ分解し、ラバーループを組み込んだあとにはアロンアルファで接着してやれば良い。
交換後
グリルカバーが届くまで、若干気の抜けた見た目になっているが使用には問題ない。
ただし、ヘッドバンドのデコボコがより密着するので、長時間つけていると頭頂部が痛くなる問題は再発しそうだけど、ラバーループを交換することにより、ずり下がってしまっていたイヤードライバーがジャストフィットするようになった。素晴らしい :-)